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『タクシードライバー祗園太郎』の音楽制作秘話(byスタッフS)
スタッフSです。

7月2日よりNHK(ワンセグ、Eテレ(再放送))にて
3週間にわたって放映されている『タクシードライバー祗園太郎』。

前回も書きましたがオーディション番組であり、対決に勝ち抜くことで
NHKレギュラー番組化するので、視聴して面白かったよーという方は、
ぜひとも『タクシードライバー祗園太郎』に清き一票をお願いいたします!!

視聴者の方からの感想をホームページで読む限り、
音楽もなかなか好評のようで嬉しいです。

紙人形で織り成すチープでかわいらしい世界と、
ヨーロッパ企画・本多さん演じる、優しくてちょっとお間抜けな祗園太郎が
とても楽しく京都のおすすめスポットを紹介してくれています。
話の内容もメリハリやオチがあって面白いのでおすすめですよ〜!

視聴も投票もまだだよーという方は、
ぜひこちらからどうぞ。→青山ワンセグ開発HPへ
先週ワンセグやテレビで見損ねた方も、パソコンから視聴・投票可能ですよ!!


次回放映(対決3週目)は7月16日(土曜日)です!
 NHKワンセグ2:13時〜13時20分
 再放送(Eテレ) :16時40分〜17時

清き一票をよろしくお願いいたします!!


・・・と、せっかくなので今回は『祗園太郎の音楽制作秘話について
伊藤さんに聞いてみました。


今回も気になるところが盛り沢山。
まずスタッフSが注目したのは『音色』!!


まずはこちらをご覧ください。
SDN48の佐藤由加理さんが祗園太郎の紹介をしてくれている、この動画で
オープニング曲を少し聴くことができます(0分20秒付近から)。




前回の脱出ゲームの緊迫感のある音楽とはうってかわって、
今回は、本多さんのほのぼのとした声にぴったりな
ちょっと可愛くお間抜けな感じの音ですが、楽器は何を使われているのですか?


今回の楽曲には、僕の最高のパートナーである
ヤマハの鍵盤ハーモニカ(P-37D)と、「アンデス25F」という
鍵盤リコーダーをメイン楽器として使用しています。


ピアニカとアンデス

どちらも、息で音量や音色をコントロールできるので
感情を音に込めやすく、しかも素朴で味があるので
今回はこの2つの楽器の音色を中心に据えて楽曲を製作しています。

生楽器のほうが、人の感情を描きやすいし、
それをさらに即興的に録音していくことで、
躍動感や活き活きとした人の心の動きを表現しました。


なるほど!!
人情味があり、ちょっとどんくさい(笑)、味のある祗園太郎さんに
合わせてチョイスした楽器なのですね!


もともと、この「タクシードライバー祗園太郎」は
KBS京都でラジオドラマとして放映されていた作品で、

音楽は最初そのときに依頼されて制作しました。
ラジオはテレビと違って映像がなく、声と音楽のみで
リスナーに雰囲気や景色を伝え、想像を膨らませてもらうことが重要になるため
テレビで流すものに比べてメロディーを強くし、
音楽の存在感が出るように作曲しています。


なので、もし最初からテレビ用の曲として依頼されていたら、
もう少し違った楽曲になっていたかもしれません。


今回は録音の前に譜面を書いたり、あらかじめ何かを用意することなく、
いきなりマイクに向かって楽器を吹き始め録音を重ねながら
気に入ったフレーズを組み合わせ、楽曲にしてゆくという方法をとりました。


録音時の風景

この方法は「祗園太郎」の少し前にSCRAPとコラボして作成した
ゲームムービー『きせかえ!みほたん』の音楽で初めてトライして、
今回の祗園太郎ではさらにそのやり方を突き詰めていきました。
この方法は何が良いかというと、仕上がるのが早い(笑)!
きせかえみほたんは1日で6曲、祇園太郎は3日で9曲を完パケしています。


きせかえみほたん!!
懐かしい!スタッフSもやりましたよー!!
第一回ゲームムービーフェスティバルで優勝したんですよね。

しかも伊藤さん、みほたんの恋人役で出演もされてますよね(笑)
みほたんを着替えさせようと、彼女に送る伊藤さんのいやらしい笑顔が
今までの伊藤さんのイメージを覆し、
思わず笑ってしまったことを思い出しました。

ちなみにスタッフSは、みほたんの生着替えをつい見たくて

何度もゲームオーバーになってしまいましたよ・・(ボソリ)

それはさておき、今回の作曲の流れですが・・・


今回は全体の雰囲気や、感情の流れに合わせて、
まず曲のテンポとリズムを決めてから作りました。

曲の雰囲気は、リズムとテンポ感で5割ぐらい決まるからね。
悲しい時に流す曲だとゆるやかな感じ、楽しいときははじけるようなリズム、
といった感じ。まあもちろん例外もいっぱいあるけれど、
そこは流すタイミングや場面に合わせて決めていきます。


そして、一番最初にパーカッションを録音して、下地をつくる。
僕は、楽器じゃないものを楽器として使うのが好きなので、
祗園太郎のゆるくてチープな世界感を表現するために、
100円ショップで手に入れたキッチンボールなども使って録音しました。

キッチンボール1個100円

ただ、ボンゴだけは例外で、きちんとしたものを使用。
これは、3800円もしました(笑)!いや、安物なんだけど、
他の楽器と比べるとなんだか高級楽器に思えてきます。


この安いボンゴのいいところは音がちゃんと鳴らないところ(笑)。
けれど、この鳴りきらない感じが祗園太郎のゆるさやチープさにぴったりで、
あえてこれをチョイスしました。

値段の高いものが良いというわけではなくて、
僕はその場面にあった楽器選びに関して、非常にこだわりを持っている。

ちなみに、「芝浦ブラウザー」ではキーンと伸びる冷たい音を出したくて
いつものヤマハのピアニカではない別の鍵盤ハーモニカを使っているんですよ。


同じ楽器でも選び方ひとつで楽曲の雰囲気まで
変わってしまうんですね。奥が深い!!


そうですね。
話は戻るけど、これらの楽器でパーカッションを録音してから、
思いついたメロディやコードのパターンを録音し(4〜8小節くらい)、
その録音したものをまた流しながら、その上にのるフレーズを考えて
さらに録音を重ね、どんどん肉付けをしていく。


で、鍵盤ハーモニカは音域が限られているけど、、
あえて鍵盤ハーモニカの音色で、チューバみたいな低音を出したくなることもある。


そういうときは、必殺技の登場。
録音したピアニカの音をPCで加工して、
1オクターブ下に変えることで、他の管楽器とも違う不思議な低音を表現しています。
鍵盤の足りない部分は、機械の力で補ってやればいいんです(笑)。


生楽器と機械のコラボレーションなんですね!
そういうのってすごく伊藤さんらしいですよね。
機械っぽいのにどこか人間くさいというか、
すごくハイテクに見えるのにアナログのいいところは
壊さずにきちんと残っているというか・・・。


僕は曲を作り始めたころ(小学生)から、生楽器とパソコンが
同列に自分の身近にあって、

それらを区別することなく『楽器』として使ってきたから
別にアナログとかデジタルとかそんな分類のしかたはそもそもない。
それがS君の言う『僕らしさ』に繋がっているのかもしれません。


どちらが大事というより、伊藤さんにとっては
両方が自身の一部みたいなものなんですね!

今出てきた『テンポ』『リズム』『楽器選び』以外に
曲を作る上でなにか工夫や追求したことはありますか?


祗園太郎は京都が舞台だから、一番大事にしたのは
『京都っぽさ』であり『和』であるというところ。
オープニング曲では邦楽っぽいスケール(音階)も使って、
いかにもな京都っぽいイメージを表現しています。

こういうのはわりとベタに、わかりやすくやったほうがいい。

といっても、僕は京都生まれの京都育ちなので何も考えなくても
京都っぽくなってしまうのかもしれないけど(笑)
そういう意味では、僕にぴったりの依頼だったかも。

あとは主役である祗園太郎の、のほほんとしたイメージを大切にして
なるべくあまりせかせかせず、ゆったりとしたメロディにしたこと、

そして、祗園太郎の仕事がタクシードライバーということで、
ピアニカを駆使して、タクシーのエンジン音やクラクション音をイメージした
フレーズを曲中に織り交ぜた。



あ!番組の最後に流れる『プップー』っていう部分ですよね!
タクシーっぽくて可愛いなぁとスタッフSも思っていました。


今回の楽曲に関しては、ピアニカとアンデスを使えばなんでもありだと思っていて、
この2つの楽器の得意分野であるなごみ系の曲だけでなく、
よく聞くとこれらに似つかわしくないロックな曲もあったりして、
緊迫感のある曲さえも、この2つの楽器を使うことで
少し間の抜けたほんわかした曲に仕上がるから、やっぱり楽器選びは
作曲するにあたって重要なポイントだと僕は思っている。

場面に合うテンポ、リズム、楽器の選択(音色の選択)で、曲の7割が決まる。
曲の色を決めるときにはこの3つがベースにあって、
残りの25%が楽曲自体のメロディだったり和音だったり・・で、
あとの5%は今まで積み上げてきた経験や音楽への愛情ってとこかな(笑)


つまり・・・最後の5%がいわゆる企業秘密ってことですね(笑)


そういうことになるかな。


ありがとうございました。




伊藤さんと話をしていると、説明が分かりやすく面白い上に奥が深いので、
いろんなことを聞きたくなってしまいます。
曲に対するこだわりも、そのひとつひとつに対してすごく明確な方向性があって
そこに向かってとことん突き詰めていく姿勢も作家としてのプライドを感じますね。

まだまだ聞きたいこと、気になることはありますが、今日はこの辺で。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。


それでは、タクシードライバー・祗園太郎に
清き一票をよろしくお願いいたします!!!


(スタッフS)

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